歯科用CT
- 埋まっている親知らずの抜歯
- 難治性の根管治療の診断
- 根分岐部病変を有する中等度以上の歯周病
- 顎関節症や顎骨骨折 などの診断
- 腫瘍等、病巣の広がりの診断
- その他、従来のレントゲン写真での診断では診断できない病変の広がり等を確認する必要性が認められる場合
歯科用CT完備

正しい治療を行うためには、正しい診断をすることが不可欠。
どんなに高度な治療技術を持っていても、そもそもの診断が間違っていれば正しい治療が出来ません。
そこで当院では、より精度の高い診断と正しい治療のために歯科用CTを導入いたしました。
歯科におけるCT撮影は以前は保険適用外でしたが、平成23年より一部の歯科診療で保険内でCT撮影が出来るようになっております。
歯科用CTとは

CTとは、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略称で、コンピュータ処理により撮影データを3次元の立体画像として構築することで、骨の状態などを正確・高精度に診断できる装置のことをいいます。
従来のレントゲン画像は、2次元の平面画像でしか歯や顎の骨の様子を見ることが出来ませんでしたが、歯科用CTを用いることで、3次元の立体画像として情報を得ることが出来るため、歯や顎の骨の状態はもちろんのこと、神経や血管の位置なども詳細に把握するできるようになります。
当院では主に、インプラント治療、親知らずの抜歯、歯周病治療、歯内療法(根管治療・歯根端切除術・意図的再植術)、歯根の破折の診断などに用いています。
このような診断に利用されます
インプラント治療

インプラント治療を安全に行うためには、事前に患者さまの骨の形状や厚みをしっかりと理解しておく必要があります。
あごの骨がどういう形態になっているか?神経はどの位置にあるか?隣り合う歯との関係性はどうか?などを把握するために、3次元の立体画像として診ることが欠かせません。
重要な神経や血管を傷つけないためにも、レントゲンだけではなくCT画像での診査診断がとても重要です。
歯周病治療

歯周病は歯を支えるあごの骨が溶けて破壊されていく病気ですが、あごの骨の状態をご自身で確認することは、通常、なかなかできません。
一般的には歯周ポケットの深さを測る検査によって歯周病の進行度合いを測定しますが、骨がどれぐらい無くなってしまっているのかまでは把握することができませんでした。
しかし、CT撮影を行うことで骨がどの程度まで破壊されているのかを確認することが出来ますので、手術の必要性や抜歯の判断など、より的確な治療方針をご提案することが出来るようになりました。
また、治療によりどのくらい骨が再生しているのかも立体画像で視覚的に確認することが出来ますので、行った治療がどのぐらい効果があったのか、治療後の評価もより的確に判断することが出来ます。
根管治療の診断

従来のレントゲンと比較して飛躍的に病変の見落としが減りました。
また、歯の根の形はとても複雑で、曲がったり重なり合ったりしているため、従来のレントゲン写真では正確に歯根の状態を把握することが困難でしたが、CT撮影を行うことで、さまざまな角度・断面から歯根の状態を確認することが出来るため、根の先にある病変はもちろん、根管神経の本数や形まで把握することができます。
歯根の状態を正確に捉えることで、治療の効率や精度をより高めることが出来ますので、良好な治療結果も期待でき、患者さまのご負担を減らすことが出来ます。
当院では、ガイドラインに沿った撮影をしておりますのでご安心ください。
CT撮影の他、マイクロスコープを用いた精密治療を行うことで、根管治療の成功率を上げるよう努めております。
歯根破折の診断

歯根破折とは、歯茎の中にある根の部分が割れてしまった状態のことを言い、主な症状としては、歯肉が腫れる、膿がでる、噛むと違和感があるといったものが現れます。
歯根破折という言葉はあまり聞きなれない方も多いと思いますが、歯を失う原因として、歯周病、むし歯に次ぐ3番目に多い原因とされており、頻繁に起こりうる可能性のある症状です。
しかしながら、歯根破折は歯茎の中にある根の部分に起こる症状であるため、目で確認することが難しく、レントゲン写真であってもはっきりと診断することが困難なこともあります。
歯根破折の診断には、マイクロスコープによる視診が有効ですがCTでも診断できることがあります。
歯根破折してしまった歯を放置していると、炎症が起きて顎の骨を溶かしてしまう危険性もありますので、違和感がある場合はなるべく早めに診断し、適切な対処をするようにしましょう。
歯科用CT撮影の保険適用について
現在、下記の疾患に関わるCT検査は保険適用が認められています。